感動する名前の詩を作る上で、ついつい忘れがちなのがこの方法です。
この方法を頭に入れておくだけでも、名前の詩作りはかなりはかどります。
よくよく考えてみれば一般常識なのですが、名前の詩作りは名前という厳しい制約に気をとられ、ついつい忘れてしまうんですよね。
聞いてしまうと、「そういえばそうだ。」と感じる方も多いと思いますが、今回はこの「過去から未来へ」について説明します。
■「過去から未来へ」とは?
感動する名前の詩を作るためには、相手に想いを伝えることが大切です。
なぜなら、相手は名前の詩そのものに感動するのではなく、名前の詩に込められた想いを感じて感動してくれるからです。
ですから、感動する名前の詩を作るためには、想いが伝わりやすい名前の詩にすることが大切なんです。
では、想いが伝わりやすい名前の詩にするにはどうすれば良いかというと、読み手のことを考えて「わかりやすい」「読みやすい」名前の詩にすれば良いんです。
名前の詩で考えると少し分かりにくいかもしれないので、名前の詩を手紙に置き換えて考えてみましょう。
内容がわかりにくい手紙や、文章が支離滅裂で読みにくい手紙だと、何を言いたいのか意味が分からないですよね。どんなに想いが込められた手紙であっても、これでは効果は半減します。
反対に「わかりやすい手紙」や「読みやすい手紙」だと、相手の伝えたいメッセージもすぐに読み取れ、気持ちよく手紙を受け取ることができますし、嬉しい手紙の場合だと素直に喜ぶことができます。
こうして手紙で考えると当たり前のことが、名前の詩を考えるときにはついつい忘れがちになってしまうんです。
そして、手紙を書く上で当たり前のことがもう1つあります。
それは、過去から未来へと順を追って書いていくということです。
作家さんや記者さんなどのプロの方は、未来から過去に書くなどのテクニックがあると思いますが、ここでは一般的な文章、小学生程度の手紙と考えてください。
例えば、「よしじ・さきこ」さんの詩で、銀婚式のお祝いに名前の詩をプレゼントする場合、
<過去から未来への場合>
【よ】りそい優しく
【し】あわせずっと
ありがとう
【じ】んせい歩み
【さ】さえあって25年
【き】ずな深めて
【こ】れからも仲よく
いつまでも
いかがでしょうか?
まず、最初の2行で「今までの感謝」。次の2行で「銀婚式を迎えた現在の状況」。
そして、最後の2行で「未来への願い」。が綴られています。
過去から未来へと順を追って綴られているので、読みやすく、また、わかりやすいと思います。
ではこれを反対の未来から過去へ綴るとどうでしょうか?
<未来から過去への場合>
【よ】りそい未来も
【し】あわせいっぱい
【じ】んせい歩み
【さ】さえあって25年
【き】らめく優しさ
【こ】れまでずっと
ありがとう
いかがでしょうか?
真ん中の2行はあえて同じ内容にし、極力、全体も似た内容にしてみましたが、過去から未来への場合とは大きくイメージも違いますし、意味も分かりにくくなったと思います。
また、未来から過去への場合は、時間軸が逆になるため、淡々した内容になり、リズム感も悪くなったと思います。
このように、全体の構成を「過去から未来へ」とするだけで、分かりやすく、読みやすい名前の詩に仕上がります。
もちろん例外もあり、あえて未来から過去にする場合もありますが、初めて詩を作る方は、まずは「過去から未来へ」を意識しながら名前の詩を作ることをオススメします。
名前の詩は名前という厳しい制約はありますが、それ以外は何でもありのやりたい放題です。
その分、逆に言葉が出てこなかったり、イメージが湧かなかったりすることもあります。
そんな中で、この「過去から未来へ」などの約束事を作ることで、自由度が下がるかと思いきや、逆にそれが踏み台となって、より感動する名前の詩を作る手助けをしてくれます。
> 次の記事:名前の詩の作り方 コツ5「頭文字に執着しない」
■名前の詩の作り方(目次)
1.名前の詩のパターン(種類)を知ろう
2.名前の詩を作る準備をしよう
3.名前の詩の作り方 コツ1「流れるように」
4.名前の詩の作り方 コツ2「1行1フレーズ」
5.名前の詩の作り方 コツ3「最後から考える」
6.名前の詩の作り方 コツ4「過去から未来へ」
7.名前の詩の作り方 コツ5「頭文字に執着しない」
8.名前の詩の作り方 コツ6「バランスを考える」
9.名前の詩の作り方 コツ7「声に出して微調整」
10.実際に名前の詩を作ってみよう
11.名前の詩作りに行き詰まったら
12.さぁ、次はあなたの番です!
13.名前の詩の無料相談サポート
14.自宅で簡単!名前の詩自作キット
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