作り方のコツ5「頭文字に執着しない」
名前の詩は名前の文字を行の先頭において、文章を作ることが基本のパターンです。
横一列にキレイに揃った名前の詩は、とっても素敵です。
ですが、必要以上に頭文字に執着し過ぎると、意味のない「ただ名前を先頭にしただけの文章」になってしまうので、注意が必要です。
かといって、名前の文字を先頭にしないと、デザイン的な心配もありますよね。
ここでは、名前の文字を2文字目以降に使っても、バランスのとれた名前の詩にする方法もご紹介しています。
「頭文字に執着しない」とは?
名前の詩は名前の文字を先頭にして詩を作るため、ついつい「全部の文字を先頭にしなければいけない」と思いがちです。
もちろん、全部の文字が先頭にくる名前の詩というのは、デザイン的にもキレイですし、出来ることならば、全ての文字を先頭にする方が良いと思います。
でずが、名前の詩は「『名前』を使って詩を作る」という、非常に厳しい制約があります。
名前によっては、頭をフル回転させてもどうしても先頭の文字にできない場合もありますし、また、文字そのものに良い言葉がない場合もあります。
にも関わらず、無理やり先頭の文字に名前を持ってくると、当然無理が生じます。
そして、この無理が生じたシワ寄せが、詩の内容に行くんです。
名前の文字を無理に先頭にしてしまったために、意味のない言葉が使われたり、前後の文章とはまったく関連のない言葉が使われて、名前の詩全体がおかしな内容になってしまうんです。
何度も説明していますが、名前の詩で一番大切なことは「相手に想いを届ける」ことです。
おかしな内容になってしまった名前の詩では、上手に想いを届けることは出来ません。
ここを忘れて、無理に先頭の文字にこだわり過ぎるとせっかくの名前の詩も台無しになってしまいます。
私も普段から、そうならないように心掛けていますが、「お客様は先頭の文字を期待されているだろうな。」と感じていますので、できそうな場合は、頑張って先頭の文字でチャレンジはしていました。
ですが、チャレンジしたときに限って、お客様から「ここがちょっと気になります…。」「考え直して頂けませんか?」と連絡が入ります。
それで、無理に先頭の文字にこだわらずに詩を考え直してみると、大満足のお返事が頂けるんです。
こうしたことが何回もあって、私は無理に先頭の文字にこだわるべきではないと確信しました。
きっと、全てを先頭の文字にするのは、作り手の自己満足なんだと思います。
かと言って、最初から諦めるのは良くありません。
あくまでも、努力をした後の話ですので、気を付けてくださいね。
皆さんも詩を考える際は、必要以上に先頭の文字にこだわらずに、内容重視で考えていくと、無理に頭文字にこだわった詩よりも、満足のいく名前の詩ができると思います。
「2文字目以降でも良いデザインにできる」
とはいえ、「2文字目に使用するとデザインが気になる…。」という方もいると思います。
そんなときは、全体のバランスを見ながら先頭の文字で使用できる場合でも、あえて2文字目以降に使う方法をオススメします。
例えば、「たろう・はなこ」さんの場合、
【た】すけあい二人で
よ【ろ】こびかさね
【う】んと幸せ
【は】ぐくみながら
【な】かよく人生
【こ】れからも歩んで
いつまでも
のように、【ろ】の部分が2文字目になったとします。
こんな場合は「はなこ」さんの【な】も、わざと2文字目に使うんです。
<【な】をわざと2文字目にした場合>
【た】すけあい二人で
よ【ろ】こびかさね
【う】んと幸せ
【は】ぐくみながら
は【な】さく人生
【こ】れからも歩んで
いつまでも
このように、【な】を2文字目に使うことで、前半と後半で1つずつ、2文字目に名前がきてバランスが良くなりました。
1つだけだと気になる場合も、バランス良く複数箇所に2文字目の文を作ることで、かえって2文字目に使う方が素敵な詩になる場合もあります。
全ての名前が先頭に並ぶ名前の詩も素敵ですが、こうしたバランスのとれた名前の詩も喜ばれますので、ぜひ、自分で詩を考える際の参考にしてみてください。
> 【次の記事】
名前の詩の作り方 コツ6「バランスを考える」
名前の詩の作り方(目次)
10. 実際に名前の詩を作ってみよう
11. 名前の詩作りに行き詰まったら
12. さぁ、次はあなたの番です!
13. 名前の詩の無料相談サポート